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あたたかな光と相思相愛-永遠の旅へいざなう虹粒子の流れ

あたたかな光と相思相愛-永遠の旅へいざなう虹粒子の流れ

好きな音楽家たちPART2

このフリー・ページにはこのブログで発信した、あるいは他のブログにて発信した「音楽に纏わるエトセトラ」な日記文章をまとめています。
フリー・ページの「好きな音楽家たちPART1」の続きのページ、2007年以降に書いた文章を収録したページです。








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ニール・ヤング  ~一匹狼の詩(うた)~
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数年前にカンヌ映画祭でグランプリを受賞した『華氏911』というアメリカ映画がありましたよね。

あの映画のエンディングに激しく心臓を揺さぶるような歌が流れるんです。

あの歌を歌っているのがニール・ヤングというミュージシャン。

『華氏911』という映画はイラクを攻め立てたブッシュ政権の実像や軍産複合体に象徴される国家の暗部にひたすら迫ろうとする怖い、そして勇気ある映画です。

その映画のエンディングに何故、この映画を撮った監督はニール・ヤングの歌を使用したのでしょう?。

答は、この映画を見れば、そして、ニール・ヤングの歌を聴けばよく理解出来るに違いありません。




人は強い憤りを抱えた時、あるいは激しい理不尽さに腹を立てた時、どのような行動を取るのでしょうか?

恐らく大抵の場合、人の取る行動・言動は次の三種類に分かれるのではないかと思います。

一つは見て見ぬ振りをしながら静かに自身の生活を守る、もう一つは自分の世界に閉じこもる(鬱になる)、そして最後の一つが「闘う」。

僕が思うに、ニール・ヤングの歌には、上に説明した人の行動の三つのパターンのうちの二つが根本にあるように感じます。

自分の世界に閉じこもる(鬱になる)、そして「闘う」。この二つです。

前者がニール・ヤングの非常に濃い文学性に集約され、後者の「闘う」精神の部分が映画『華氏911』の最後に効果的に使用される「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」という怒涛の名曲に強くあらわれている。

こうした分裂症的ともいえる内的世界で燃え上がり相反し続ける説明のつかない陰と陽のエネルギーこそが、ニール・ヤングの歌の根底で蠢きながら太陽の強烈な光の如き轟音を成し時に優しい月の光を成している。
だからニール・ヤングの歌は聴く者の心を激しく心を揺さぶり、魂の芯まで染み入るように響いてくるのでしょう。

ニール・ヤングの歌が国境を越えて世界中の人々の心を、一介の小さな存在に過ぎない名もなき全ての兵士たちの魂を強く揺さぶり捉えて離さない、その理由がここにあるように僕は確信します。




ニール・ヤングの歌を聴いていると涙が止まらなくなる。

そんな風に想うニール・ヤングのファンは世界中に沢山いるはずです。

ニール・ヤングの歌に出会えただけで、それだけで人生が救われる気持ちになれる、それだけでもこの世に生まれてきた価値はある、前に進む価値は十分にあるのだ、と。



ニール・ヤング/グレイテスト・ヒッツ
http://item.rakuten.co.jp/asahi-record/00000566734/←クリック



上に紹介したCDはニール・ヤングのベスト盤のCDです。史上最強のグレイテスト・ヒッツ・アルバムです。

このアルバムに心を傾けながら、孤高なる一匹狼(ローナー)の魂の燃焼に触れて欲しいと思います。

言葉も出ないほどの名盤です。心の底からお勧めです。



一匹狼にしか歌えない、この世の真実というものがあります。

孤高なる一匹狼にしか伝えられない、この世の最も崇高で普遍的な「人の愛」と「孤独」があるのです。

ニール・ヤングという孤独な旅人の歌声を聴きながら、僕はそのように想いを馳せています。




(2007年の過去日記より)
















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白鳥の歌 ~決して消えることのない灯り。冬のかじかんだ心に暖かな火を灯す歌
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「音楽と出会わなかったら、たぶん私は自殺していたと思う」
(ジャニス・ジョプリン)


美人は、生まれ持ったその容姿ゆえに、ただ、それだけで得をしているという人がいる。
反対に、不美人はどうだろう?
生まれ持った、その容姿と不器用さゆえに、ただ、それだけで、損をしているという人もいるかもしれない。
しかし、だ。
僕は決して、そうは思わない。
なぜなら、これから紹介する、あるひとりの女性のような実に魅力溢れる人物も、この世には確かに存在するからだ。

高校生の時に、学校で一番の ”醜男” を決めるコンテストで栄えある第一位に輝いた経歴を持つ彼女。
勿論、彼女は ”女性” である。決して美人ではないが、女性なのである。
そんなコンテストで一位に選出された屈辱は、ユーモアとか、ジョークを超え、計り知れない大きなダメージを彼女に齎したであろうことは想像に難くない。
当たり前の話。彼女は醜男などではないのである。
普通の、女性なのだから・・・たとえ、醜いアヒルの子のような容姿をしていても。


そんな彼女が20代に、世界中から注目される歌手になる。1960年代の中頃のこと。
魂の底から振り絞るようなその歌声は世界中の人々を魅了し、皆が惜しみない喝采を送った。
後に彼女の存在は ”白鳥の歌” として歴史に刻まれることになる。
いまもなお彼女の歌声は、世界中の多くの音楽ファンの心に火を灯し続けている。
彼女の名は、ジャニス・ジョプリン


Janis Joplin  ジャニス・ジョプリン
「 Little Girl Blue 」
http://www.youtube.com/watch?v=FVpDOIPx_sY


僕が↑の歌にはじめて出会ったのは高校一年生の時。
テレビ番組で「ロックの歴史」みたいな番組を放送していて、その中で上の映像を見たんですが、かなり衝撃を受けたものでした。
あの時以来、いまだにこの歌を聴き続けているんです。すばらしい歌だと思います。




Janis Joplin

ジャニス・ジョプリンJanis Joplin ベスト盤CD
http://item.rakuten.co.jp/hmvjapan/2660803/


(2009.12.19日記より転載)







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